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イラスト:久保七海(キャラクターデザインコース 2年生)

ゲームクリエイターになるための「ポートフォリオ」とは?

1万冊のポートフォリオを見てきた、セガの採用担当者を直撃!

 

ゲームクリエイターは、今や男女ともに憧れる職業

中学・高校生の「将来なりたい職業」トップ10の上位にランクインする「ゲームクリエイター」や「絵を描く職業(漫画家、イラストレーター、アニメーター)」。京都精華大学でも毎年、多くの学生がそうした職業へ就いています。

ゲーム業界への就職活動に必須となるのが「ポートフォリオ」。イラストやデッサン、クロッキーなど、大学4年間で学んだ力の集大成をアピールする、いわば面接前の実技試験です。しかし、「作り方がわからない」「採用されるポートフォリオとは?」と多くの学生が悩んでいます。

そこで今回、京都精華大学に在学している二人の学生がポートフォリオを持参して、大手ゲーム会社のセガホールディングスさんの人事担当者を直撃! 「良いポートフォリオ、悪いポートフォリオってあるのでしょうか?」と、学生のみなさんの率直な疑問をぶつけてみました。

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● 突撃した人

レイさん。マンガ学部カートゥーンコース4年生。中国からの留学生で、現在はキャラクターデザイナーかコンセプトアーティストを目指して就活中。


クボさん。マンガ学部キャラクターデザインコース2年生。ゲーム業界への志望を漠然と考えているが、まだ細かな職種は決めきれていない。

 

● 話を聞いた人

近藤先生。コーポレート本部人事部人事チーム。元々はデザイナーとして勤務し、数年前から人事を担当。これまで1万冊以上のポートフォリオを閲覧してきた。今回のポートフォリオの先生。

マツバさん。デザイナーをまとめるデザインセクションのマネージャー。プロダクトデザイナーの視点から、ポートフォリオをもとに選考する立場。

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pr_1.jpgSONIC THE HEDGEHOG character ©SEGA
セガ・インタラクティブ本社のエントランスにやって来た学生二人を、セガを代表するキャラクター「ソニック」が迎えてくれた。

 

クオリティの高い作品は一瞬で伝わる

ー 本日はゲーム業界を目指す学生にとっての最初の関門だといわれる「ポートフォリオ」について、ゲーム会社の方はどう捉えているのかをお聞きできればと思っています。実際に学生2人のポートフォリオを見て、率直な感想をお伺いできればと!

 

まず、あらかじめお伝えしなければいけないのは、ポートフォリオには正解がないのです。

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セガホールディングスの近藤さん。これまで1万冊以上のポートフォリオを閲覧してきた。今回の先生。

 

ー え! そうなんですか?(ヤバい、セガの本社まで来ていきなり企画倒れ感が……)

 


はい。それぞれの企業の価値観やポートフォリオを見る採用担当者によって、求めているものはさまざまですから、一律の正解はないんです。ですので、今日お伝えする意見は「セガに入りやすい!」というものでもありません。でも、これまでの経験のなかで、「こういうポートフォリオが好ましいです」という個人的な意見はあります。今日は、ご参考程度に聞いていただければと思います。

 

ー なるほど。企画が倒れず、ホッとしました。ではさっそく「ポートフォリオとはなにか?」という視点も踏まえつつ、学生の作品をみていただきましょう。

 


それでは宜しくお願いいたします。(ポートフォリオを差し出す)

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はい、宜しくお願いします。

ザザザザザッ! ザザザッ! ザザッ! パラパラパッ、パパラパッ(ページめくる音)

pr_4.gif

実際の速度感をGIFアニメで再現しています。

 

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この日のために、連日夜遅くまでポートフォリオをブラッシュアップしてきたクボさんも、そのスピードに驚きを隠せない。


ー ものすごい速度でめくりますね。なんというかこう、学生の汗と涙の結晶なので、じっくり味わって見ていただけるものかと……。

 


人にもよると思いますが、まずは全体をざっと見るんですよ。セガの場合は、ポートフォリオをたくさん送っていただいているので、会議室にずらーっと並べます。そこで各部署の担当者が集まり、じっくり見るのです。時期によってはたくさんの作品が並ぶので、まずは全体をザザーッと見せていただいた後に、気になったところをじっくり見ていきます。

 


この速読である程度のことがわかるのでしょうか?

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4年生のレイさん。ちょうど就職活動の面接で東京に来ていたため、今日はスーツで登場。

 


構成の仕方、瞬時に心をつかむようなグッとくる絵や作品はわかりますね。

 


ポートフォリオは作る人もそれぞれの個性がありますし、それを見る人の個性もそれぞれですからね。ただイラストや作品のクオリティというのは、パッと見ただけである程度つかめるというのも正直なところです。

もう一人の先生は、プロダクトデザイナーのマツバさん。デザインセクションのマネージャーとして採用に関わっている。

 

ポートフォリオにも、ワクワク感を

ー さすが! と言うか、恐ろしいですね。

 

届く量もそうですが、100ページのポートフォリオを作る学生もいますし、30ページで作る学生もいますからね。このボリュームもどちらが良いというわけではないです。他社さんのやり方はわからないですが、セガの場合は時間を作って、担当者全員で拝見しますので細部まで必ず見ています。ページ数も含めて、まずは「見たい」と思わせるワクワク感が大事ですね。

 


表紙に仕掛けがあったりね。「あっ、これ見たいな!」と思わせてくれると、ページをめくるときにワクワクしますよね。たとえば、みなさんの先輩にあたるキシダさんのポートフォリオは、表紙も判型も工夫されていますよね。

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セガに就職した先輩のポートフォリオは、二人のものに比べるとインパクト大。

 


ゲーム業界のポートフォリオを拝見する人間は、根っこがクリエイターですから、見たいと思わせるもの、なんだかワクワクするな! というポートフォリオはうれしいですよね。セガの場合は部署ごとに見る感性やポイントも異なりますから、どこに光るものを感じるかは、担当者によって100人100通り。ところでレイさん、希望する職種は決まっていますか?

 


キャラクターデザイナーかコンセプトアーティストを考えています。

 

ですから、ポートフォリオの最初に「キャラクターデザイン」、次に「イラスト」をもってきたのですね。フムフムなるほど。(じっくりページをたぐっていく)

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レイさんのポートフォリオより「キャラクターデザイン」のパート。

 


いかがでしょうか……?

 

すごく良くできています。それぞれのキャラクターは本当に魅力的ですね。ただ、欲を言うと、図鑑みたいに同じレイアウトになっているのが残念ですね。たとえば、次のイラストのパート。ここは雑誌のビジュアルページのように見開き全体を使ったパターンがあるなど作品の差し込み方に変化がありますよね。これはページをめくる上で「次はなにがくるのかな……?」というワクワクに繋がります。ページの構成やキャラクターの配置を工夫すると、より良く伝わりますよね。

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レイさんのポートフォリオより「イラスト」のパート。

 


たとえば、ご自身が気に入っているキャラクターを大きくして、ほかのキャラクターとのサイズに変化をつけてみたりね。そうするとこのポートフォリオを作った人は、何が好きなのか、どこにこだわりたいのか、伝わってきますよね。

 

ー 同じサイズのキャラクターをずらりと並べるだけでは、味気ないのでしょうか?

 


そうですね。ズラッと並んでいるなかでも、たとえば身長の大小が出たりすればキャラクターの個性がより際立ちますし、その物語の世界観や登場人物に立体感が生まれますよね。

 


コンセプトアーティストを考えているのであれば、キャラクターが存在する世界観がわかるイラストもあればより伝わりますね。少し蛇足かもしれませんが、いま3Dデザイン全盛のゲーム業界で、2Dのユーザーインターフェイス(以下、UI)を作ることができるデザイナーの需要が高まっています。ポートフォリオにも、ボタンやパラメーター、ウィンドウ画面など、ゲームを構成する上で大切なUIデザインの提案があれば、作品の世界観をより活き活きと表現できるかもしれませんね。

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UIデザインは興味がありますし、それぞれのキャラクターの設定も考えているのでぜひ参考にします。そうした世界観は、どのようにポートフォリオに組み込むのが望ましいですか?

 


これも人それぞれで大丈夫です。キャラクターの背景に入れ込んでもよいかもしれません。もしUIデザインも構成するのであれば、今のポートフォリオのようにキャラクターのページがあって、その後に世界観などをまとめたページがあるとわかりやすいかもしれませんね。

 


私はプロダクトデザイナーなので「なぜこういうデザインにしたのか」という理論的な思考跡が見られるとうれしいですね。素案であったり、こういう時代設定だからこんなキャラクターがいるんですとか。ゲーム性に関係するならシナリオがこうだから、このパーティーで冒険に出るんです、というような考えがわかるとデザインに説得力が増しますよね。

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レイさんのポートフォリオより「イラスト」のパート。

 


それはテキストで補足するということでしょうか?

 


志望するのがキャラクターデザインなどのイラスト系であれば、テキストデータが多過ぎると野暮になりますね。今の文字量くらいが、イラストの邪魔をしていないかなぁと感じます。

 

自己紹介も作品のひとつ

ー 次はクボさんのポートフォリオはいかがでしょうか?

 

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クボさんのポートフォリオより「イラスト」のパート。

 


こちらも良くできているポートフォリオですね。作品数が少ないのはまだ2年生だからでしょうか?

 


そうです。まだ仕上げた作品が少ないので、数自体が……。

 


分かりました。これから作品が増えるのであれば、今は数が少ないのは大丈夫ですよ。そのなかでも自信のある作品やページはありますか?

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自信があるのは「イベント」のページです。イラスト系の作品ではないのですが、友人を巻き込んでのイベントのために「肉焼き機」を作ったのです。

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クボさんのお父さんはお肉屋さん。8キロもの肉の塊を用意して、手回しの肉焼き機を制作して、イベントで振る舞ったのだそう。

 


たしかに、これはインパクトがあり、おもしろいですよね。パーソナルな部分がわかりますし、ポートフォリオ選考後の面接では共同制作について聞かれますからね。その参考になります。

 


働くというのは、ひとりではないですからね。とくにゲームは多くの人が関わるので、チームワークが問われます。そういう意味では、「この子と働きたい」と思わせてくれるようなポートフォリオになっているか。「この人と会ってみたい」「 話してみたいな」と思わせることが大事ですよね。

 

ー たしかにイラストの後に、大きなお肉の写真がドーンと出てくると、興味をもってしまいますね。

 


そうした学生が、こういう作品を描くんだなと良い意味でのギャップになることがあるかもしれませんね。本人の体験そのものがポートフォリオになりますから。そういう意味では、レイさんのポートフォリオにも自己紹介がある方が親切かもしれませんね。

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私は留学生なので、日本語に自信がなかったんです。間違っていたらどうしようと思ったので、パーソナルな部分はあえて外してしまいました。

 


日本語が少々間違っていても大丈夫ですよ。セガの場合になりますが、ポートフォリオの横に履歴書も添えています。留学生だということを理解してポートフォリオを拝見しますし、そこで間違っていても内容が伝わればOK。履歴書を横に置いているのは、どんな学校でどんなことを勉強してきたかということでポートフォリオを見る意味もあります。

 

ー それはどういう意味でしょうか?

 


たとえば、美大で油絵やクロッキーばかりを勉強していた学生でも、ゲーム業界を志望する場合があります。学生時代に3Dやゲーム関係のソフト技術を習得していないということを履歴書で判断できます。けれど、その学生のデッサン力が素晴らしければ採用することもあります。デッサンや観察眼などの基礎力が優れていれば、将来の活躍が期待できますからね。ソフト技術などのスキルは、入社後に学べば大丈夫ですよ。逆に専門学校でそうしたスキルを学んでいれば、その部分をポートフォリオでアピールするのもひとつの方法ですね。

 

ー 人それぞれ学んできたことが違うわけですから、得意なことが違いますよね。ポートフォリオの作り方にも影響を与えますか?

 


はい。ポートフォリオは、一般的にページ構成がある程度決まっていたりしますが、あえて自信のあるページを先にもってくるのもアピール方法のひとつでしょう。たとえば、レイさんは、デッサンやクロッキーの技術が圧倒的に高い。今は“おまけ”のようにポートフォリオの後半にありますが、ポートフォリオのセオリーをあえて崩して、得意なパートを先頭にもってくるのもいいでしょう。このポートフォリオでなにを伝えたいか、ということが大切です。

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レイさんのポートフォリオより「デッサン」のパート。

 

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レイさんのポートフォリオより「クロッキー」のパート。

 

ー そうすると、ポートフォリオで志望職種も記載していると親切なのでしょうか?

 


自分のやりたいことがはっきりとしているのは良いことですが、強く決めつけない方が良いかもしれませんね。会社によって求めている職種やポジションはさまざまです。たとえばポートフォリオを見て、その人が望む職種ではない才能に可能性を感じてオファーを出すこともあります。学生自身が、業界の職種やポジションを知らないだけで、もしかすると気づいていない才能があるかもしれません。

 


セガの場合は、本当に全部署の採用担当者が同じポートフォリオを拝見します。「この子すごいな!」と思うポートフォリオがあっても、業務分野が違い自分の部署ではオファーしにくい場合もあります。けれど、「あの部署なら活躍できそうだな」と思えば、その担当者に「あのポートフォリオ見た? 絶対、見たほうが良いよ」と伝えたりしていますしね。

 

ー 素敵なポートフォリオは、会社内できちんと情報共有されるんですね。

 


みんなクリエイターですからね。ワクワクするものは、誰かに伝えたくなるんですよ。

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ー 最後にひとつ。光るポートフォリオに一歩近づくために、明日からでもできることはなんでしょうか?

 


いろんな人にポートフォリオを見てもらってください。大学の先生や友人はもちろん、お父さんやお母さんなど、業界に詳しくない人にも聞いてみるといいでしょう。「私はこう思ってこの作品をつくり、こういう想いでポートフォリオを仕上げた」という意思が伝わるかどうか。最初に言った通り、ポートフォリオは同じゲーム業界にいても、会社や担当者によって見方はさまざまです。いろんな人の意見をくみとって、自分自身が納得するポートフォリオを作ってみてください。

 


今日は貴重なお話をありがとうございました!

 

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